面接の心構え

就職活動が大きく変化 対面形式でのマナー紹介

 面接は、就職活動、転職活動を行う際に避けて通れないもの。しかし、新型コロナウイルスの影響で、就職活動のあり方は大きく変化。感染拡大を防止するために、これまでの対面形式が制限され、リモート面接を取り入れる企業もあるようだ。
 ここでは、身だしなみ、あいさつなど、面接の心構えを対面形式を中心に紹介する。

基本は「清潔感」 自分の言葉で回答

服装

 面接に合格するためには、質問の受け答えのほか、服装も第一印象を決める大事な要素。新卒者はリクルートスーツでOK。転職の場合は自由度が高いため、選択に迷うところだが、基本は「清潔感」「体のサイズにフィット」「TPOに合わせた服装」がポイントになる。
 例えば、女性は、上下揃ったスーツまたはセットアップ。きちんとした印象を与えるものであれば、上下バラバラでも問題はなく、スカートは膝が隠れる丈のタイトスカートやフレアスカート。
 男性の場合のスーツは、シングル。一番下のボタンは外しておくのがマナー。色はネイビーか濃いグレーであれば真面目な印象を与える。

マナー

 履歴書と職務経歴書は、すでに原本を郵送している場合を除き、必ず前日までに用意。会場へ向かう際は予定時間の15分前までには到着し、5分前までに受け付けを済ませる。
 入室の際、コートは手に持ち、ノックを3回し、内側から声が聞こえたら「失礼します」と声をかけながら入る。着席は、相手にすすめられるまでは立って待つのが一般的。終了後は着席したまま「ありがとうございます」とお礼を言い、立ち上がった後「失礼します」と一礼し、退室時にドアの前で再度一礼する。
 受け答えに重要な尊敬語、謙譲語、丁寧語などの敬語も面接前に、おさらいするのが常識。

質問事項・受け答え

 「志望動機」「自己紹介と経歴」「転職理由」「希望」「長所・短所、特技・趣味」など、想定される質問は事前にシミュレーションし、自分の言葉でしっかりと回答できるようにする。
 姿勢を正し、面接者に対して堂々とした態度でハッキリ受け答えをするのが好印象。
 セールスポイントは積極的に売り込み、経験のないこと、不得意なことは正直に話し、能力開発についてもその意欲を表現する。自分から質問をする場合には、仕事の内容、必要な技能の程度など職務に関する事柄を中心にし、賃金や労働条件は、ある程度職務に関して話し合った面接の後半で行うようにする。

面接後

 転職の場合は、新卒とは異なり、お礼メールの「ある・なし」が選考に与える影響はないと言われているが、お礼メールを送っておけば、面接担当者の印象も良くなる可能性がある。

リモート面接

 通常の業務はもちろん、面接や説明会をリモートで行うことも増えてきた。これまでに経験したことのないWeb面接に失敗しないための注意点を紹介。

①イヤホン

 イヤホンの使用は外部の音が遮断でき、面接担当者の声も聞き取りやすくなるため。デザインは、面接担当者に派手な印象を与えないものを選び、マイク機能が付いているかどうかも必ず確認する。

②カメラの機能

 パソコンのWebカメラは問題ないことが多いが、スマホの場合はカメラが正しく機能するか、注意が必要。カメラの位置は、自分の顔と同じ高さに近づけるようにする。

③ネットワーク環境

 リモート面接では、多くのギガ(通信量)を使用。通信制限がかかっているスマホの場合は、画面が止まってしまったり、通信が切れてしまったりする可能性がある。可能な限りWi—Fi環境での面接がおすすめ。ただし、フリーWi—Fiはのぞき見をされる可能性もあるため、絶対に使わないように。

④服装

 基本的には通常の面接と同じような服装を選ぶ。時には、上半身だけスーツを着用し、下半身はジャージという方も。万が一下半身が映ってしまった場合、「表面上だけ取り繕っている」と見なされるから注意が必要。

⑤スマホ・パソコンの通知

 面接中は通知音や着信音はOFFにすることがマナー。

 面接の合否にも影響する可能性がある。

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